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映画「春の画 SHUNGA」を観てきました。

いやー!

期待を遥かに超えた素晴らしい映画でした。



私はそこまで春画に詳しいわけではありません。

もちろん観るのは大好きで、画集も持っています。


でもこの映画を観て、今まで春画の表面的なことしか知らなかったことを思い知らされました。


春画は、私が思っていた1000倍もすごかった!


今のところ愛知県内での上映予定はないみたいだけど、

リバイバル上映などの機会があればぜひ観てください。


一本の映画としても、とても素晴らしい作品です。


ネタバレになるので、あえて多くは語りません。

一つだけ、印象に残ったエピソードを紹介します。



春画が最も盛んだったのは江戸時代。


この頃ヨーロッパでもとても芸術が盛んで、ルネッサンス後期からロマン派まで、

たくさんの画家が名作を残しました。


でもヨーロッパと日本の決定的な違いがあります。


ヨーロッパの一流の作家は春画ほどに性に踏み込んだ作品を作りませんでした。

せいぜい裸婦を描いた絵画や彫刻まで。

一方で性的な嗜好品としての作品を作っていたのは、いわゆる三流以下の作家たちでした。


ところが日本では、今でも世界的に有名な超一流の名だたる浮世絵作家たちが、

自然の風景や人物などを描いたものと全く同じか、それ以上の情熱を持って芸術性に富んだ春画を量産していました。

ここまでやるか!?と言いたくなるほど手間と超絶技巧を駆使して作り込まれた作品を。

しかも当時、表向き春画は江戸幕府によって禁じられていたらしいのです。


これが意味するところは大きい。

いにしえの日本の人々の中で性がどれほど大切にされていたかがわかります。



私たちの内には世界に誇るべき愛と平和の遺伝子が生きているんですね。

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